【新宿区・一軒家】冷房を強くしても暑い2階の部屋|内窓2か所で外からの熱と窓ぎわの湿気を抑えました

2階の洋室は、音楽を聴くための部屋として使われていました。冷房を強くしても窓ぎわだけ暑い、季節の変わり目には窓台がしっとり湿る。外から入ってくる熱と、部屋の中の機器が出す熱が重なっていた場所です。今回は内窓を2か所に取り付け、まず「外からの入口」をふさぎました。

ご相談内容

建物種別 一軒家
エリア 東京都新宿区
施工箇所 内窓2か所(2階洋室|バルコニー側の掃き出し窓・2階洋室|横長の腰高窓)
お悩み ・冷房を強くしても、窓ぎわだけ暑さが残る
・機材を長く動かしていると、部屋の熱が下がらなくなる
・窓ぎわに置いた紙もの(ディスクのケース・冊子)が、季節によって反る
・季節の変わり目や寒い時期は、窓台に水滴がつく
ご要望 ・部屋の中の機器やラックを、できるだけ動かさずに工事したい
・壁や床を壊す大がかりな工事は避けたい
・補助金が使えるなら申請も含めてお願いしたい

施工前の状況

2階の洋室2か所には、大きさの違う窓が付いていました。片方はバルコニーに出られる掃き出し窓、もう片方は横に長い腰高窓です。どちらもアルミのサッシに1枚ガラスで、ガラス面に手を近づけると外の暑さ・冷たさがそのまま伝わってくる状態でした。

洋室|バルコニー側の掃き出し窓

施工前:バルコニーに面した大きな掃き出し窓。すぐわきに機器を置いたラックがあります。

日中いちばん長く日ざしが当たる窓です。2階は階下の熱も上がってくるため、午後になると窓ぎわの空気が暖まり、エアコンの風が届いていても「窓のそばだけ暑い」という状態が続いていました。窓のすぐわきには機器を置いたラックがあり、その場所の温度が下がりにくいことが気になっていたそうです。

洋室|横長の腰高窓

施工前:幅はあるものの高さの低い、横長の腰高窓。窓台に物を置いている位置です。

幅1,638mm・高さ838mmの横長の窓です。掃き出し窓と比べると「小さい窓」に見えますが、幅は掃き出し窓とほとんど変わりません。窓の下には窓台があり、物を置く場所になっています。寒い時期はこの窓台に水滴がつくことがあり、置いたものに湿気が回るのが気がかりでした。

この部屋には「外から入る熱」のほかに、「中で生まれる熱」があります

アンプやプレーヤーのような機器は、動いているあいだ自分でも熱を出します。エアコンは、部屋に入ってきた熱と、部屋の中で生まれた熱の両方を外に運び出す機械です。窓から入る熱が多い部屋では、その分だけエアコンの手が取られ、機器まわりの熱を下げるところまで回りません。「冷房を強くしても追いつかない」という体感は、機械の力不足ではなく、運び出す量が多すぎることで起きています。だからこそ、まず入ってくる量を減らす工事が効きます。

ご提案内容・使用商品

既存の窓はそのまま残し、その内側にもう1枚の窓を取り付ける「内窓」をご提案しました。2か所とも同じ仕様でそろえています。

設置場所 商品 サイズ(W×H) ガラス仕様
洋室|バルコニー側の掃き出し窓 YKK AP(株) 内窓 ウチリモ 引違い2枚建て
Sグレード・Mサイズ/枠:ナチュラル
1,635×1,696mm Low-E透明5mm+アルゴンガス層10mm+透明3mm
透明ガラス
洋室|横長の腰高窓 YKK AP(株) 内窓 ウチリモ 引違い2枚建て
Sグレード・Sサイズ/枠:ナチュラル
1,638×838mm Low-E透明5mm+アルゴンガス層10mm+透明3mm
透明ガラス

内窓のしくみ|ガラスが3枚、あいだの層が2つになります

内窓は、今ある窓を取り外さず、その内側にもう1枚の窓を足す工事です。今回の場合、窓はこういう構成になります。

既存のガラス1枚 + あいだの空気の層 + 内窓のガラス2枚(そのあいだにアルゴンガスの層)
ガラス合計3枚・層は2つ

熱を運びにくいのは、じつはガラスそのものよりもあいだの層です。空気やガスは、金属やガラスに比べて熱を伝えるのがゆっくりなので、層が増えるほど外の暑さ・冷たさが室内側に届きにくくなります。今回のガラスは2枚のうち1枚にLow-E(ローイー)と呼ばれる金属の膜がついていて、日ざしの熱も伝わりにくくなります。あいだの層に入っているアルゴンガスは、空気よりもさらに熱を伝えにくい気体です。

もうひとつ、体感として先に効くのがすき間です。長く使ったサッシは、建具と枠のあいだにわずかなすき間ができています。そこからは外の空気がそのまま入ってきます。内窓を入れると、その前にもう1枚のふたができるので、空気の通り道がふさがります。「断熱」よりも先に感じられるのは、たいていこちらです。

熱を出す機器がある部屋ほど、「入ってくる量」を減らす意味が大きくなります

エアコンには、1時間に運び出せる熱の量に限りがあります。その持ち分を、窓から入ってくる熱に多く使ってしまうと、部屋の中で生まれた熱を下げるところまで手が回りません。窓の入口をふさぐと、同じエアコンでも中の熱に使える余力が増えます。設定温度を下げずに済んだり、風量が上がりっぱなしにならなかったりするのは、この余力の差です。

できること・できないことを正直に書きます

内窓で減らせるのは、窓から入ってくる熱と、すき間から出入りする空気です。機器そのものが出す熱が減るわけではありません。機器のまわりに風の通り道をつくる、ラックの背面をふさがない、といった置き方の工夫は今までどおり必要です。

また、窓のすき間がふさがる分、空気の入れ替えはこれまでより意識して行ってください。換気は、窓を開けるか換気設備で行うものです。内窓は「窓を開けなくてよくなる工事」ではありません。

窓ぎわの湿気|ガラスが冷えにくくなると、水滴が出にくくなります

寒い時期に窓ガラスが濡れるのは、空気中の水蒸気が冷たいガラスに触れて水に戻るからです。冷たいコップの表面に水滴がつくのと同じ理屈です。つまり、水滴が出るかどうかは「室内の湿気の量」と「ガラスの表面温度」の組み合わせで決まります。

内窓を入れると、室内側に面するガラスが外の冷たさから切り離されるため、表面温度が下がりにくくなります。その結果、水滴が出にくくなり、窓台が濡れる回数も減ります。窓ぎわに紙のケースや冊子を置いている部屋では、湿気の影響を受ける時間が短くなることがそのまま「置いたものを守る」ことにつながります。

結露はゼロにはなりません

室内の湿気の量が多ければ、内窓を入れても水滴は出ます。洗濯物の部屋干し、開放型のストーブ、加湿器の使い方によっても変わります。「出にくくなる」「出る量が減る」とお考えください。言い切らないぶん、実際の効き方とのずれが小さくなります。

施工内容とBefore→After

既存の窓はそのまま残し、窓枠の内側に内窓用の枠を組んで取り付けます。壁も床も壊さないので、斫(はつ)りの音や粉じんが出ません。2か所とも同じ仕様の内窓で、枠色は木の色合いに近い「ナチュラル」を選んでいます。

洋室|バルコニー側の掃き出し窓

After 内窓(ウチリモ/枠:ナチュラル)を設置。既存の窓は残したままです。

改善された点

窓ぎわに立ったときの「もわっとした感じ」が弱くなり、部屋の中の温度差が小さくなりました。冷房を入れたあと、部屋全体が同じくらいの温度になるまでの時間も短くなっています。ラックを窓から離す必要がなくなったため、部屋のレイアウトを変えずに済みました。

洋室|横長の腰高窓

After 同じ仕様の内窓を設置。窓台まわりの空気の出入りがふさがります。

改善された点

窓台の近くに手を近づけたときの空気の動きが分かりにくくなりました。すき間から入ってくる空気が減ったためです。寒い時期の窓台の濡れも出にくくなり、窓ぎわに物を置いたままにできる時間が長くなりました。熱と湿気の出入りは、ガラスの面積におおむね比例します。小さく見える窓でも、幅が広ければ面積は大きくなります。今回、大きい窓だけでなくこの窓も一緒に工事したのは、そのためです。

「うちの窓でもできる?」をその場でお答えします

現地の採寸・お見積りは無料です。補助金の申請も代行いたします。
創業68年・自社施工/国家資格「硝子施工1級技能士」在籍

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費用・工期・補助金

施工箇所 内窓2か所(洋室|バルコニー側の掃き出し窓・洋室|横長の腰高窓)
工事金額 合計 253,000円(税込)
製品・施工費・搬入費を含みます
工期 3時間 
※現場の状況・搬入経路により変わります。壁や床を壊さない工事のため、部屋が長期間使えなくなることはありません。
補助金(想定額) 国/先進的窓リノベ事業 72,000円
都/クールネット東京 47,000円
合計 119,000円
自己負担(想定額) 134,000円
・補助金の額は見積り時点の想定額で、確定額ではありません(見積書にも「確定ではありません」と記載があります)。
・制度の名称・内容・補助額・受付期間は年度ごとに変わります。予算の上限に達すると受付が終了します。
・区市町村の補助金は自治体ごとに有無も金額も条件も違います。今回の見積りには含まれていません。
・補助金の申請は当社で代行いたします。必要な書類や写真の撮影も、工事の中で対応します。

お客様の声

エアコンの買い替えを考えていたのですが、先に窓を見てもらってよかったです。「機械の力が足りないのではなく、入ってくる量が多いんです」という説明が分かりやすく、納得して決められました。

工事の日は、窓ぎわの機材だけ移動をお願いされましたが、それ以外はそのままで済みました。壁を壊さないので音も粉じんも出ず、思っていたよりずっと静かに終わりました。

いまは窓のそばに立っても暑さの感じが違います。小さいほうの窓も一緒にやってよかったです。窓台が濡れなくなったので、置いたままにできるものが増えました。補助金の書類もお任せできて助かりました。

(東京都新宿区・一軒家/内窓2か所)

よくある質問

Q1. 内窓を入れると、窓の開け閉めが2回になりますか?

はい、なります。窓が2枚になるので、開けるときは内窓と既存の窓の両方を動かすことになります。そのため内窓は、ふだんあまり開けない窓ほど相性がよい工事です。毎日出入りする窓では、この手間が気になることがあります。その場合は、既存の窓ごと入れ替える「窓カバー工法」という選び方もあります。こちらは窓が1つのままなので、開け閉めは今までどおり1回です。どちらが向いているかは、その窓の使い方によって変わります。

Q2. 精密な機器を置いている部屋ですが、工事で粉じんは出ませんか?

内窓は既存の窓枠を土台にして取り付けるため、壁や床を壊しません。コンクリートを砕くときのような音と粉じんは出ない工事です。ただし、窓ぎわに置いた機器やラックは、作業の安全のため工事の日だけ移動をお願いすることがあります。移動が難しいものがある場合は、事前の現地調査のときにお知らせください。養生と工事後の片づけは当社で行います。

Q3. 音も小さくなりますか?

小さくはなりますが、無音にはなりません。窓が2枚になってあいだに層ができること、すき間が減って音の通り道がふさがることの2つで、音は伝わりにくくなります。効きやすいのは話し声やテレビの音のような高めの音で、車のエンジン音のような低く重い音は残りやすいです。また、音は窓だけでなく壁・床・天井からも伝わります。窓は家の中で音がいちばん通りやすい場所なので変化は感じやすいのですが、「窓を替えれば完全に遮れる」とはお伝えしていません。

Q4. 小さいほうの窓は、後回しでもよかったのでは?

熱や湿気の出入りは、おおむねガラスの面積に比例します。今回の横長の窓は高さこそ低いものの、幅は掃き出し窓とほとんど同じでした。大きい窓だけを直すと、残った窓から出入りが続くため、部屋全体の体感が変わりにくくなります。また、補助金は窓1か所ごとに計算されるため、同じ部屋でまとめて工事したほうが、補助の総額も大きくなります。どの窓から手をつけるかは、ご予算と使い方に合わせてご提案します。

Q5. 補助金の手続きは自分でやるのでしょうか?

当社で代行いたします。申請には工事前・工事中・工事後の写真や、製品の性能が分かる書類が必要になりますが、その撮影と準備も工事の流れの中で行います。なお、補助額は審査を経て確定するものです。記事に記載している金額も見積り時点の想定額で、確定額ではありません。制度の内容・金額・受付期間は年度ごとに変わり、予算の上限に達すると受付が終了します。最新の条件はお問い合わせください。

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