「築浅の頃は満室だったのに、最近なかなか空室が埋まらない…」
賃貸アパート・マンションを所有されているオーナー様から、こうしたお悩みをよくお聞きします。実はその原因、「窓」にあるかもしれません。

この記事では、築20年前後の物件で起こりやすい入居者トラブルの原因と、比較的低コスト・短時間で解決できる「内窓設置」という方法、そして2026年最新の補助金制度をあわせてわかりやすく解説します。
🏠 築20年を超えると空室が増えやすくなる理由
新築・築浅の時期は設備も新しく人気があった物件でも、築20年前後になると徐々に空室が目立つようになるケースが少なくありません。間取りや立地が変わっていないのに退去が増える場合、次のような入居者の不満が原因になっていることがあります。
- 🥵 夏は「暑い」…冷房が効きにくく電気代もかさむ
- 🥶 冬は「寒い」…窓際の底冷えで結露も発生しやすい
- 🚗 「うるさい」…道路や車の音が室内まで響いてくる
これらはいずれも、経年劣化した窓ガラス・サッシの断熱性能・気密性能の低下が主な原因です。設備更新のタイミングを逃したまま10〜20年が経過すると、こうした「体感の悪さ」が退去理由や口コミ評価の低下につながり、結果として空室率の上昇や賃料の下落を招いてしまいます。
🛠️ 解決策は「内窓設置」|工事は1箇所30分〜1時間程度

こうした窓まわりの悩みに対して、費用対効果が高くおすすめなのが内窓(二重窓)の設置です。既存の窓の内側にもう一枚窓を追加することで、次の2つの効果が同時に得られます。
窓と窓の間に空気層ができることで、外の車の音や生活音を大きく軽減します。
夏の暑い外気・冬の冷気を室内に伝わりにくくし、冷暖房効率もアップします。
内窓設置は既存のサッシや壁を壊す大掛かりな工事ではないため、1箇所あたりの施工時間はおおむね30分〜1時間程度で完了します。入居者様がいる状態でも短時間で対応しやすく、空室期間中はもちろん、入居中の物件でも計画的に進めやすい点が特徴です。
💰 内窓設置に使える補助金があります(2026年最新)
「効果はわかったけれど、費用が気になる…」という方に朗報です。2026年現在、内窓設置を対象とした国・東京都の補助金制度が用意されており、これらを組み合わせることで自己負担を大きく抑えられる可能性があります。
① 国の補助金:先進的窓リノベ2026事業
環境省・経済産業省・国土交通省が連携して実施する「住宅省エネ2026キャンペーン」のひとつで、高断熱窓への改修(内窓設置・外窓交換・ガラス交換)が対象です。1戸あたり最大100万円まで補助を受けられます(合計補助額が5万円未満の場合は対象外)。
内窓設置の場合、窓の性能区分(グレード)とサイズに応じて1箇所ごとの補助単価が決められています。低層・中高層の集合住宅(アパート・マンション)における目安は以下の通りです。
| 性能区分 | 特大 (4.0㎡以上) |
大 (2.8〜4.0㎡未満) |
中 (1.6〜2.8㎡未満) |
小 (0.2〜1.6㎡未満) |
|---|---|---|---|---|
| Sグレード (Uw1.5以下) |
83,000円 | 57,000円 | 37,000円 | 24,000円 |
| P(SS)グレード (Uw1.1以下) |
152,000円 | 98,000円 | 64,000円 | 40,000円 |
※出典:環境省「先進的窓リノベ2026事業」公式サイト(低層集合住宅・中高層集合住宅の場合の補助額)。2026年度からは、これまで対象だった「Aグレード」の内窓は補助対象外となり、Sグレード以上が対象です。金額は2026年7月時点の情報のため、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
申請スケジュール(2026年7月時点)
- 工事着手可能期間:2025年11月28日〜
- 交付申請の受付:2026年3月31日〜2026年12月31日まで(予約は11月16日まで)
- 予算上限に達し次第、期間内でも受付終了となります
② 東京都の補助金:賃貸住宅の断熱・再エネ集中促進事業
東京都内で賃貸集合住宅を1棟所有するオーナー様向けに、東京都(クール・ネット東京)が実施している助成制度です。令和8年度(2026年度)は予算218億円で実施されており、省エネ診断や高断熱窓・ドア・断熱材の改修などにかかる費用の一部が助成されます。
- ✅ 高断熱窓の改修費用:対象経費の2/3(1戸あたり上限30万円程度)
- ✅ 省エネ診断等の費用:対象経費の10/10(全額)
- ✅ 前述の「先進的窓リノベ2026事業」など国の補助金と併用が可能
※出典:クール・ネット東京「賃貸住宅の断熱・再エネ集中促進事業」公式サイト・助成金申請の手引き。助成対象は東京都内の賃貸集合住宅を1棟所有するオーナー様等で、公社に登録された事業者による施工が条件です。契約・着工前の事前申込が必須のため、工事契約前に必ず事業者にご確認ください。
国と東京都、2つの補助金をあわせて活用することで、ケースによっては実質的な自己負担をかなり抑えて内窓設置を行うことも可能です。あわせて、入居者満足度の向上により空室率の低下や賃料の維持・向上につながることも期待されています。
📝 まとめ|空室対策は「内窓設置」から始めてみませんか
築20年前後の賃貸物件で「暑い」「寒い」「うるさい」といった入居者の声が増えてきたら、それは空室リスクのサインかもしれません。内窓設置は、
- ✅ 大掛かりな工事が不要で、1箇所30分〜1時間程度と短工期
- ✅ 遮音・断熱の両方の効果が同時に得られる
- ✅ 2026年最新の国・東京都の補助金を併用すれば費用負担を抑えられる
という、賃貸オーナー様にとって始めやすいリフォームです。空室対策・収益改善の第一歩として、内窓設置や窓カバー工法によるリフォームをぜひ検討してみてください。

荒井硝子では、物件ごとの補助金シミュレーションや、内窓設置・窓カバー工法の無料相談を承っております。
「うちの物件はいくら補助が出る?」といったご質問だけでも、お気軽にお問い合わせください。