【杉並区・一軒家】エアコンのない衣裳部屋・キッチンが「熱だまり」に。内窓10か所で部屋ごとの温度差を小さくし、家じゅう過ごしやすく

「エアコンを付けていない衣裳部屋とキッチンが、夏は家の中でいちばん暑い場所でした」。杉並区の一軒家で、内窓(今ある窓の内側に取り付ける、もう一枚の窓)を10か所に設置しました。エアコンのない部屋に熱がたまりにくくなり、部屋ごとの温度差が小さくなった事例です。

ご相談内容

建物種別 一軒家
エリア 東京都杉並区
施工箇所 内窓10か所(2階:衣裳部屋・和室・洋室 各2か所/1階:キッチン1か所・リビング3か所)
この記事では、そのうち4か所をご紹介します。
お悩み ・エアコンのない衣裳部屋に熱がこもり、服を取りに入るだけで汗ばむ
・ドアを開けると熱気が廊下へ流れ出し、2階の洋室まで暑くなる
・キッチンの熱がリビングへ流れ込み、リビングのエアコンが効きにくい
・部屋によって暑さがまるで違い、家の中を移動するたびに温度差を感じる
ご要望 エアコンを増やさずに、エアコンのない部屋の暑さをやわらげたい。補助金を使って、家じゅうの窓をまとめて見直したい。

施工前の状況

お客様のお宅でエアコンを使っているのは、主に2階の洋室と1階のリビングです。一方、2階の衣裳部屋と1階のキッチンにはエアコンがありません。「人が長くいない部屋だから」と、これまで気にせずにきた部屋でした。

エアコンのある部屋とない部屋が、各階に1つずつ隣り合っている。この組み合わせが、家じゅうの暑さの原因になっていました。

2階 衣裳部屋|出窓

施工前の衣裳部屋の出窓

衣裳部屋は、服をしまうための部屋です。窓は出窓と腰高窓の2つ。出窓は正面と左右の三方がガラスで、日ざしの熱を受ける面が多い窓です。昼間に入った熱が、閉め切った部屋にそのままこもっていました。

「服を取りに入るだけで汗がにじむ」「選んだ服が、着る前からほんのり温かい」。さらに困っていたのが、ドアを開けた瞬間です。こもった熱気が廊下に流れ出し、エアコンで冷やしている洋室まで暑くしていました。

2階 洋室|掃き出し窓

施工前の洋室の掃き出し窓

2階の洋室は、エアコンで冷やしている部屋です。バルコニーに出る掃き出し窓(床まである、出入りできる大きな窓)は、高さ1,800mmあります。

この大きな窓から入る熱に、廊下から流れてくる衣裳部屋の熱気が加わります。エアコンをつけていても、なかなか涼しくならない。2階ではエアコンのある部屋が、ない部屋の分まで冷やしている状態でした。

1階 キッチン|出窓

施工前のキッチンの出窓

キッチンにもエアコンはありません。コンロの熱に、出窓から入る熱が重なります。出窓は壁から外へ張り出しているぶん、外の空気に触れる面が多い窓です。

キッチンとリビングはひと続きの間取り。キッチンの熱はそのままリビングへ流れ込み、リビングのエアコンが2部屋分の熱を引き受けていました。

1階 リビング|腰高窓

施工前のリビングの腰高窓。すぐ上にエアコンがあります

リビングには窓が3つあります。そのうちの1つが、エアコンの真下にある腰高窓(腰の高さから上にある窓)です。

エアコンが冷たい風を出すすぐそばで、窓からは熱が入り続けます。そこへキッチンから流れてくる熱も加わります。設定温度を下げても、窓ぎわにいるとじわっと暑い。電気代だけが上がっていく状態でした。

「エアコンのない部屋」は、家の中の温度差の出発点です

エアコンのある部屋では、窓から入った熱をエアコンが外へ運び出します。エアコンのない部屋では、入った熱に逃げ場がありません。部屋の温度は、外の気温に引っぱられていきます。

暑い部屋と冷えた部屋が、扉1枚で隣り合う。扉を開けるたびに熱が行き来し、エアコンのある部屋まで効きが悪くなります。だからこそ、エアコンを増やす前に「熱の入口=窓」を見直す価値があります。

ご提案内容・使用商品

ご提案したのは、エアコンのない部屋もある部屋も含めた、家じゅう10か所への内窓の設置です。すべて同じ商品・同じガラスでそろえています。

設置場所 商品 サイズ(W×H) ガラス仕様/枠色
2階 衣裳部屋
(出窓)
YKK AP 内窓
プラマードU
引違い2枚建て
1,175×842mm LowE型4mm+アルゴンガス層11mm+透明3mm/ナチュラル
2階 洋室
(掃き出し窓)
YKK AP 内窓
プラマードU
引違い2枚建て
1,657×1,800mm LowE型4mm+アルゴンガス層11mm+透明3mm/ナチュラル
1階 キッチン
(出窓)
YKK AP 内窓
プラマードU
引違い2枚建て
1,178×844mm LowE型4mm+アルゴンガス層11mm+透明3mm/ナチュラル
1階 リビング
(腰高窓)
YKK AP 内窓
プラマードU
引違い2枚建て
1,670×843mm LowE型4mm+アルゴンガス層11mm+透明3mm/ナチュラル

※上記は、この記事でご紹介する4か所です。実際の工事は同じ仕様で計10か所に行っています。

内窓のしくみ|ガラスとガスの層で、熱の出入りをゆっくりにする

内窓は、今ある窓をそのまま残し、室内側にもう一枚の窓を足す工事です。壁や床を壊すことはありません。

今回の内窓は、ガラス2枚の「複層ガラス」です。2枚のあいだには、空気より熱を伝えにくいアルゴンガスが入っています。既存の窓とあわせると、ガラスは合計3枚。あいだの層は2つ(空気の層とアルゴンガスの層)になります。

2枚のうち1枚は「Low-E(ロー・イー)ガラス」。表面に薄い金属の膜がついたガラスで、日ざしの熱も伝わりにくくなります。枠は熱を伝えにくい樹脂製です。さらに内窓の枠が既存の窓のすき間をふさぐので、外の空気がそのまま入り込む通り道も減ります。

ガラスは「型ガラス」を選んでいます。表面に細かな凹凸がある、すりガラス調のガラスです。枠色は、木の色に近いナチュラルです。

エアコンのない部屋に、内窓が効く理由

エアコンのある部屋では、内窓は「冷房の効きを助ける」役目をします。一方、エアコンのない部屋での役目は「部屋に熱をため込ませない」ことです。

窓から入る熱が減ると、部屋の温度は外の気温よりも、家の中の温度に近づきます。扉を開けたときに流れ出す熱も小さくなります。エアコンのない部屋が落ち着くと、エアコンのある部屋も本来の1部屋分だけを冷やせばよくなります。

正直にお伝えしたいこと

内窓を付けても、エアコンのない部屋が、冷房の効いた部屋と同じ温度になるわけではありません。真夏の昼に閉め切れば、やはり暑さは感じます。変わるのは「外の暑さにどれだけ引っぱられるか」です。熱がたまりにくくなることで、扉を開けたときの熱気や、夜まで残る暑さが変わってきます。

出窓にも内窓は付けられます

出窓は、お宅ごとに奥行きや形が違います。内窓は既製品を当てはめるのではなく、窓ごとに採寸して製作します。そのため、出窓にも取り付けが可能です。取り付ける位置や納まり(仕上がりの形)は、現地で採寸したうえでご提案します。

施工内容とBefore→After

2階 衣裳部屋|出窓

After 出窓の形に合わせて内窓を設置

服を取りに入ったときの「むわっ」とした熱気が、ずいぶんやわらぎました。ドアを開けても、廊下に熱が押し出されてくる感じがなくなったそうです。

内窓は、出窓の室内側の開口に1枚で取り付けています。正面と左右、三方のガラスをまとめて室内側から覆う納まりです。幅1,175mmの開口に合わせて採寸し、製作しました。これからの季節は、冬の朝の着替えにも効いてきます。エアコンのない部屋は、冬にはいちばん冷える部屋でもあるからです。

2階 洋室|掃き出し窓

After 木目調のナチュラルの枠で内窓を設置

大きな窓から入る熱が減り、廊下から流れてくる熱気も小さくなりました。エアコンが、この部屋1つ分を冷やせばよくなったのです。「つけてから涼しくなるまでが早くなった」とのことでした。

バルコニーへ出るときは、内窓と外の窓の2枚を開けることになります。そのぶん手間は増えますが、洗濯物を干すときだけなので気にならないそうです。

1階 キッチン|出窓

After キッチンの出窓にも内窓を設置

コンロの熱そのものは、内窓では変わりません。変わったのは、出窓から入ってくる熱の分です。料理中に、窓ぎわから押し寄せてくるような暑さが減りました。

この出窓も、衣裳部屋と同じく室内側の開口に1枚の内窓を付け、三方のガラスをまとめて覆っています。キッチンの熱が減ったことで、ひと続きのリビングにも変化がありました。リビングのエアコンが、キッチンの分まで背負わなくてよくなったのです。

1階 リビング|腰高窓

After エアコンはそのままで内窓を設置

エアコンの真下の窓は、冷やした空気がいちばん先に触れる場所です。ここから熱が入ってくると、冷たい風がすぐにぬるくなってしまいます。内窓はエアコンを動かさずに、窓の内側へ取り付けられました。

キッチンからの熱と、窓からの熱。その両方が減ったことで、エアコンの設定温度を下げすぎなくても過ごせる日が増えたそうです。窓ぎわの「じわっ」とした暑さも、やわらぎました。

エアコンのない部屋の暑さ、窓から見直しませんか?

現地調査・お見積り・補助金のご相談は無料です。

無料で相談する

費用・工期・補助金

施工箇所 内窓10か所(2階:衣裳部屋・和室・洋室 各2か所/1階:キッチン1か所・リビング3か所)
工事金額 合計 998,800円(税込)
製品・施工費・搬入費を含みます
工期 1日
※現場の状況・搬入経路により変わります。壁や床を壊さない工事のため、部屋が長期間使えなくなることはありません。
補助金(想定額) 国/先進的窓リノベ事業 407,000円
都/クールネット東京 266,000円
合計 673,000円
自己負担(想定額) 325,800円
※補助金はお見積り時点の想定額で、確定額ではありません。審査の結果により金額が決まります。
※補助金の制度名・内容・補助額・受付期間は年度ごとに変わります。予算の上限に達し次第、受付が終了します。
※区市町村の補助金は、自治体によって有無・金額・条件が異なります。
※国・都の補助金の申請は、荒井硝子が代行いたします。

今回は10か所まとめての工事で、補助金の想定額は合計673,000円。工事金額のおよそ3分の2にあたります。自己負担は、総額の約3分の1に収まる見込みです。

お客様の声

エアコンのない部屋は、暑くて当たり前だと思っていました。窓で変わるとは、正直考えたこともなかったです。

いちばん違いを感じたのは衣裳部屋です。ドアを開けたときの熱気が減って、服を選ぶのが苦にならなくなりました。キッチンで料理をしていても、前ほど汗をかきません。リビングのエアコンも、前より早く効くようになった気がします。

10か所と聞いたときは費用が心配でしたが、補助金の手続きまでお任せできたので助かりました。冬の寒さがどう変わるかも、今から楽しみです。

(東京都杉並区・一軒家/内窓10か所)

よくある質問

Q1. エアコンのない部屋に内窓を付けても、意味はありますか?

A. あります。エアコンのない部屋は、窓から入った熱に逃げ場がなく、外の気温に引っぱられやすい部屋です。内窓で熱の入口を小さくすると、部屋に熱がたまりにくくなります。ただし、冷房の効いた部屋と同じ温度になるわけではありません。「熱がこもりにくくなる」「隣の部屋へ熱が流れにくくなる」という変わり方です。

Q2. 出窓にも内窓は付けられますか?

A. 多くの場合、付けられます。内窓は窓ごとに採寸して製作するため、出窓の形に合わせられます。ただし、出窓の奥行きや形によって、取り付ける位置や納まりが変わります。可否も含めて、現地で採寸してからご提案します。

Q3. 家じゅうの窓を、一度に全部やる必要はありますか?

A. 必要はありません。ご予算に合わせて、優先する窓を絞ることもできます。そのときは「エアコンのない部屋」と「大きな窓」を先に考えるのがおすすめです。熱がたまりやすく、ほかの部屋へ影響しやすい場所だからです。どの窓から手を付けるとよいか、現地調査の際に一緒に整理します。

Q4. 衣裳部屋の服や荷物は、すべて片づける必要がありますか?

A. すべてを片づける必要はありません。作業には、窓の前にスペースが必要です。窓の前にある小物やハンガーラックなどは、事前に移しておいていただけると作業がスムーズです。重い家具の移動が必要な場合は、下見の際にご相談ください。作業中は床や周りを養生し、片づけまで自社で行います。

Q5. 補助金の申請は、自分で行う必要がありますか?

A. 国・都の補助金は、荒井硝子が申請を代行します。制度の内容や補助額は年度ごとに変わり、予算の上限に達すると受付が終了します。お住まいの区市町村の制度も含めて、最新の条件をご案内しますので、お気軽にご相談ください。

関連記事

部屋ごとの温度差、窓から小さくできます

東京・杉並で創業68年。YKK AP アイテム販売コンテスト2025 最優秀賞(全国約1,000店舗中)。

国家資格「硝子施工1級技能士」が在籍し、自社で施工します。補助金の申請も代行いたします。

無料見積り・ご相談はこちら

最近の記事
おすすめ記事
おすすめ記事
  1. 【杉並区・一軒家】エアコンのない衣裳部屋・キッチンが「熱だまり」に。内窓10か所で部屋ごとの温度差を小さくし、家じゅう過ごしやすく

  2. 【杉並区・マンション2階】交差点の車の発進音を内窓3か所で軽減|信号のたびにテレビの音量を上げ下げしなくなった角部屋の洋室

  3. 【練馬区・マンション8階】ベッドを窓ぎわにしか置けない寝室に内窓5か所|枕元の暑さ・冷気をやわらげ、間取りはそのままで眠りやすい部屋に

  1. 登録されている記事はございません。
  1. 登録されている記事はございません。

関連記事