【中野区・マンション2階】部屋ごとに暑さが違う原因は「窓の面積」だった|内窓4か所で家じゅうの温度差を小さく

「マンションだから、外の暑さ寒さはあまり関係ないと思っていました」。中野区のマンション2階にお住まいのお客様からのご相談です。ところが夏になると、同じ家の中なのに部屋ごとに暑さがまるで違う。原因は部屋の広さでも方角でもなく、窓の面積の差でした。内窓を4か所すべてに入れて、その差を小さくしています。

ご相談内容

建物種別 マンション(2階)
エリア 東京都中野区
施工箇所 内窓4か所
お悩み 夏になると、同じ家の中で部屋ごとの暑さの差が大きい。エアコンの設定温度を下げても、いつまでも追いつかない部屋がある。マンションなので、これ以上できることはないと思っていた。
ご要望 壁や床を壊す大がかりな工事はしたくない。外観が変わる工事は管理規約が心配なので避けたい。補助金が使えるなら使いたい。

施工前の状況

お住まいには、外に面した窓が4か所ありました。どれも1枚ガラスのアルミサッシです。
最初にお客様がおっしゃったのは、「暑いのは、いつも決まった部屋なんです」ということでした。そこで4か所の窓の大きさを、見積書の寸法から面積に直して並べてみました。

窓の種類 サイズ(W×H) おおよその面積
窓① バルコニーに面した大きな掃き出し窓 2,007×1,759mm 約3.5㎡
窓② キッチンの窓(腰高窓) 1,700×1,258mm 約2.1㎡
窓③ 縦長の掃き出し窓 1,504×1,962mm 約2.9㎡
窓④ いちばん小さい腰高窓 1,307×1,257mm 約1.6㎡

※面積は見積書の製作寸法から計算したおおよその値です。

4か所を合わせると、外に向かって約10.3㎡のガラス面が開いていることになります。畳にすると6枚分ほどです。そしていちばん大きい窓①と、いちばん小さい窓④では、面積に約2.1倍の差がありました。暑さの差が出ていたのは、大きい窓のある部屋のほうでした。

窓①|バルコニーに面した大きな掃き出し窓(2,007×1,759mm)

施工前。1枚ガラスのアルミサッシ。4か所のなかでいちばん面積の大きい窓です。

4か所のなかで最大の窓です。夏の午後は、エアコンをつけていても窓ぎわだけ空気がぬるく感じられたそうです。設定温度を1℃ずつ下げても、窓から離れた場所との差が縮まらない。「この部屋だけ、エアコンが小さいのかと思っていました」とおっしゃっていました。

窓②|キッチンの窓(1,700×1,258mm)

施工前。キッチンの窓。火を使う場所なので、もともと室温が上がりやすい場所です。

キッチンは、コンロの熱と湯気で室温が上がりやすい場所です。そこへ窓からも熱が入ると、料理をしている数十分のあいだ、エアコンがなかなか追いつきません。冬は逆に、窓ぎわが冷えて水滴がつきやすい場所でもあります。「面積は4か所のうち3番目」でも、部屋の使い方によっては影響が大きく出る窓でした。

窓③|縦長の掃き出し窓(1,504×1,962mm)

施工前。幅は狭いものの、床から天井近くまである縦長の窓です。

この窓が、今回いちばん意外だった1か所です。幅が1,504mmと狭いため、お客様は「小さいほうの窓」だと思っていらっしゃいました。けれども高さが1,962mmあるので、面積では4か所中2番目です。
この部屋では、寝る前にエアコンを切ると朝方までに室温が戻ってしまう、という体感がありました。

窓④|いちばん小さい腰高窓(1,307×1,257mm)

施工前。4か所のなかでいちばん小さい窓。当初は「後回しでいい窓」と考えられていました。

4か所のうち、最小の窓です。ご相談の段階では「ここは小さいから、今回は外してもいいのでは」というお話も出ていました。ただ、この窓がある部屋自体もそれほど広くありません。窓の大きさは、その部屋の大きさと比べて考える必要があります。

ポイント|マンションで「外の空気にふれている面」はどこでしょうか

マンションの住戸は、上下や左右をほかの住戸・共用廊下と接していることが多く、外の空気に直接ふれている面が戸建てより少なくなりがちです。「マンションは外の暑さ寒さの影響が少ないはず」という感覚は、ここから来ています。
ただしその限られた面のなかで、いちばん熱を通しやすいのが窓です。壁には断熱材を入れられますが、ガラスには入れられません。外に面した部分が少ないぶん、熱の出入りは窓に集中します。だから「マンションなのに、この部屋だけ暑い」が起きます。
※住戸の位置(角部屋・最上階など)によって条件は変わります。実際の状況は現地でご確認します。

「うちも、この部屋だけ暑い」に心当たりはありませんか?

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ご提案内容・使用商品

ご提案したのは、今の窓はそのまま残し、その室内側にもう1枚の窓を足す「内窓」です。4か所すべてに、同じ仕様で設置しました。

設置場所 商品 サイズ(W×H) ガラス仕様
窓①
大きな掃き出し窓
YKK AP(株)ウチリモ 2枚建て引き違い窓
色:ダークブラウン
2,007×1,759mm LowE 透明3mm+空気層12mm+透明3mm
窓②
キッチンの窓
YKK AP(株)ウチリモ 2枚建て引き違い窓
色:ダークブラウン
1,700×1,258mm LowE 透明3mm+空気層12mm+透明3mm
窓③
縦長の掃き出し窓
YKK AP(株)ウチリモ 2枚建て引違い窓
色:ダークブラウン
1,504×1,962mm LowE 透明3mm+空気層12mm+透明3mm
窓④
いちばん小さい腰高窓
YKK AP(株)ウチリモ 2枚建て引き違い窓
色:ダークブラウン
1,307×1,257mm LowE 透明3mm+空気層12mm+透明3mm

内窓のしくみ|ガラスが増えるのではなく、「空気の層」が増えます

内窓は、今ある窓の室内側に、もう1枚の窓を取り付ける工事です。今の窓は撤去しません。壁も床も壊しません。

今回入れた内窓のガラスは、2枚のガラスのあいだに12mmの空気の層をはさんだ「複層ガラス」です。今ある窓のガラス1枚と合わせると、ガラスが合計3枚、空気の層が2つという構成になります。

熱は、動きの止まった空気の中をとても伝わりにくい性質があります。冬の服を重ね着するのと同じで、効いているのは布そのものより、あいだにできる空気の層です。窓も同じで、ガラスの枚数より「あいだに空気の層をいくつ作れるか」が効きます。

もう1つ、「LowE(ロウイー)」と書かれたガラスを使っています。これは表面に薄い金属の膜がついたガラスです。ふつうの透明ガラスより、日ざしの熱が伝わりにくくなります。

そして、体感としていちばん早く分かるのはすき間がふさがることです。古いサッシは、建具と枠のあいだにわずかなすき間ができています。断熱は「熱がゆっくり伝わるようになる」変化ですが、すき間は「外の空気がそのまま入ってくる経路」です。内窓を入れると、その経路が1枚分ふさがります。

4か所すべてを同じ仕様にそろえた理由

窓から出入りする熱の量は、おおまかにガラス面の「面積」に比例します。幅×高さで決まるので、幅が広い窓だけでなく、細くても背の高い窓も、実際には大きな窓です。窓③がまさにそれでした。

そして、大きい窓だけを直しても、その部屋の中に手つかずの窓が残っていれば、その分の熱の出入りは残ります。今回は外に面した窓が4か所すべてだったため、いちばん小さい窓④まで含めて、同じ仕様でそろえるご提案をしました。ガラス構成も枠の色(ダークブラウン)も4か所で統一しています。

ポイント|正直にお伝えしていること

内窓は、部屋を「無風の涼しい部屋」に変える工事ではありません。エアコンが効いた状態を保ちやすくなる、という変化です。
また、すべての窓をまとめてやることが唯一の正解でもありません。ご予算に合わせて、暮らす時間の長い部屋から順に進める方法もあります。効果は部屋の中で完結するので、1部屋ずつでも意味があります。今回は「外に面した窓が4か所だけだった」という条件があったので、まとめてのご提案になりました。

施工内容とBefore→After

工事は室内側だけで進みます。既存の窓枠に下地を固定し、そこへ内窓の枠を組み、建具を入れて調整します。壁を壊す作業がないので、大きな音やホコリが長く続くことはありません。養生と片づけは自社の職人が行います。

窓①|バルコニーに面した大きな掃き出し窓

After/ダークブラウンの内窓を設置。窓まわりの木部と色をそろえています。

改善された点:いちばん面積の大きい窓なので、変化もここがいちばん分かりやすい箇所です。窓ぎわの空気だけがぬるくなる感じが弱まり、部屋の奥と手前の差が縮まりました。エアコンの設定温度を下げ直す回数が減った、というのがお客様の実感です。

窓②|キッチンの窓

After/内窓を設置。開け閉めはこれまでどおりできます。

改善された点:料理をしているあいだの「こもる感じ」がやわらぎました。キッチンは熱を出しながら使う場所なので、外から入る分を減らせると差が出やすくなります。冬は窓ぎわの冷えがやわらぎ、水滴がつきにくくなります(結露が完全になくなるわけではありません)。

窓③|縦長の掃き出し窓

After/内窓を設置。既存のサッシは残したままです。

改善された点:お客様が「小さい窓」だと思っていた分、体感の変化は意外に感じられたそうです。眠るときにエアコンを切っても、朝までの室温の戻りがゆるやかになりました。窓は幅ではなく面積で見る——今回いちばんお伝えしたかったことが、そのまま出た1か所です。

窓④|いちばん小さい腰高窓

After/他の3か所と同じダークブラウンで統一。

改善された点:後回しの候補だった窓ですが、この部屋の広さに対しては十分に大きい窓でした。ここを残していたら、他の3か所をやっても「この部屋だけ暑い」が残っていたはずです。結果として、家じゅうで部屋ごとの差が小さくなりました。

費用・工期・補助金

施工箇所 内窓4か所
工事金額 合計 503,800円(税込)
製品・施工費・搬入費を含みます
工期 3時間
※現場の状況・搬入経路により変わります。壁や床を壊さない工事のため、部屋が長期間使えなくなることはありません。
補助金(想定額) 国/先進的窓リノベ2025年 216,000円
都/クールネット東京 146,000円
合計 362,000円
自己負担(想定額) 141,800円
・上記の補助金はお見積り時点の想定額であり、確定額ではありません。実際の補助額は審査結果により決まります。
・補助金の制度名・内容・補助額・受付期間は年度ごとに変わります。また、予算の上限に達した時点で受付が終了します。
・区市町村の補助金は自治体ごとに有無も金額も条件も異なります。この工事のお見積りには区市町村の補助金は含まれていません。
・荒井硝子では補助金の申請手続きを代行しています。必要書類のご案内からお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。

お客様の声

同じ家の中で、どうして部屋ごとにこんなに暑さが違うのか、ずっと不思議でした。窓の大きさを面積にして並べてもらって、やっと腑に落ちました。細長い窓のほうが大きいなんて、言われるまで考えたこともありませんでした。

いちばん小さい窓は今回外そうかと話していたのですが、まとめてお願いして正解でした。エアコンの設定温度を下げ直す回数が、はっきり減りました。

マンションなので外まわりの工事は難しいと思い込んでいましたが、室内側だけで終わる工事だと聞いて安心しました。

(東京都中野区・マンション2階/内窓4か所)

よくある質問

Q1. マンションですが、管理規約で窓の工事はできないのではありませんか?

窓やサッシは、管理規約上「共用部分」として扱われるのが一般的です。そのため、管理組合への確認や申請が必要になります。
ただし内窓は室内側に取り付けるもので、外から見た建物の外観が変わりません。そのぶん、窓そのものを入れ替える工事にくらべて進めやすい場合が多いです。
取り扱いは建物ごとに違いますので、「確認は不要」と考えず、まずは管理規約をご確認ください。申請に必要な図面や商品の仕様書のご用意もお手伝いします。

Q2. 小さい窓は後回しにしても大丈夫ですか?

窓から出入りする熱の量は、おおまかにガラス面の面積に比例します。ですから、小さい窓の影響は大きい窓より小さくなります。
ただし、その窓がある部屋の中では弱点として残ります。大きい窓だけを直しても、同じ部屋に手つかずの窓があれば、その分の出入りは続きます。
ご予算に合わせて進める場合は、「小さい窓を飛ばす」よりも「暮らす時間の長い部屋を、窓ごとまとめて先にやる」ほうが体感につながりやすいです。効果は部屋の中で完結するので、1部屋ずつでも意味があります。

Q3. 窓が2枚になると、開け閉めが面倒になりませんか?

内窓は今ある窓の内側にもう1枚足す工事なので、窓を開けるときは内窓と既存の窓、2回開けることになります。これは正直にお伝えしています。
そのため、毎日出入りする窓かどうかが判断の分かれ目になります。ほとんど開けない窓や、換気のときだけ開ける窓であれば、この手間はほとんど気になりません。毎日バルコニーへ出入りする窓では、窓そのものを入れ替える「窓カバー工法」をご提案することもあります。現地で使い方をうかがったうえでご案内します。

Q4. 補助金はどのくらい出ますか?申請は自分で行うのですか?

補助額は窓1か所ごとに、サイズと性能に応じて計算されます。そのため、箇所数が増えるほど合計も大きくなります。今回は4か所で合計362,000円(想定額)でした。
申請手続きは荒井硝子が代行します。ただし制度は年度ごとに内容が変わり、予算の上限に達すると受付が終了します。また、窓のサイズが小さすぎると対象外になる場合もあります。最新の条件は、お見積りの際にご案内します。

Q5. 工事の日、部屋は使えなくなりますか?家具は動かしますか?

内窓は室内側だけの工事で、壁も床も壊しません。そのため、リフォームのように部屋が長期間使えなくなることはありません。
工事の日は、窓のまわりに職人が作業できるスペースを空けさせていただきます。窓ぎわに大きな家具やカーテンがある場合は、事前にご相談のうえ、当日の動かし方を決めます。床と周辺は養生し、作業後の片づけまで自社で行います。

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