杉並区の一戸建て|1階と2階の温度差を内窓12箇所で解消|補助金86万円活用の断熱リフォーム事例

「1階は快適なのに、2階へ上がると空気が違う」。杉並区の一戸建てにお住まいのお客様から、そんなご相談をいただきました。冷暖房をつけても部屋ごとに効き方がバラバラで、同じ部屋の中でも窓際と奥で体感が変わる。原因は、家じゅうの窓にありました。内窓12箇所の設置で、家全体の温度ムラを解消した事例をご紹介します。

ご相談内容

エリア 東京都杉並区
建物種別 一戸建て(2階建て)
施工箇所 1階リビング・キッチン、2階寝室・書斎・洋室 計12箇所
主なお悩み 1階と2階の温度差/部屋ごとの冷暖房の効きムラ/同じ部屋の中でも窓際と奥で体感が違う
ご提案内容 YKK AP 内窓(ウチリモ)を全12箇所に設置
工期 1日間

お客様が最初に気になさっていたのは、階段を上がったときの「空気の違い」でした。1階のリビングでエアコンをつけても、2階の各部屋にはその効果がほとんど届きません。かといって各部屋で個別に冷暖房を使うと、今度は電気代が気になります。

お話を伺ううちに、症状が窓ごとに少しずつ違うことが見えてきました。「窓際だけ効かない部屋」「エアコンを切った途端に元に戻る部屋」「そもそも風が通らない部屋」。そこで12箇所すべての窓を一度に見直すご提案をしました。

施工前の状況

1階リビング|同じ部屋なのに、座る場所で体感が変わる

施工前:庭に面した幅2.2mの大開口。窓1枚だけで室内と外を隔てていました

庭に面した掃き出し窓は、幅2,241mm×高さ1,984mmの大開口です。景色も採光も申し分ありませんが、その分だけ外気の影響を大きく受けます。

お客様が困っていたのは、リビングの中での「温度差」でした。エアコンをつけると部屋の奥は快適になるのに、窓際のソファに座っていると夏は蒸し、冬はひんやりする。同じ部屋にいるご家族同士で、暑い・寒いの感じ方が食い違うこともあったそうです。

窓は壁と比べて熱が出入りしやすい場所です。特に掃き出し窓のような大きな窓は、その影響が窓際の空気に集中して表れます。

1階キッチン|小さい窓ほど、換気のジレンマが大きかった

施工前:既存は網入りガラス。すぐ外に隣家の外壁と雨戸が迫っています

キッチンの窓は、幅1,021mm×高さ431mmの横長の小窓です。既存のガラスは「網入りガラス」でした。ガラスの中に細い金属の網が入ったもので、火災のときにガラスが崩れ落ちにくくする役割があります。

この窓は、隣家の外壁と雨戸がすぐ目の前にありました。そのため窓を開けても風がほとんど抜けません。調理中は熱と湿気がこもる一方で、窓を開ければ外の暑さや冷たさがそのまま入ってくる。「開けても閉めても落ち着かない」という状態でした。

お客様ご自身も「こんな小さい窓が影響するとは思わなかった」とおっしゃっていました。しかし、キッチンのように区切られた空間では、小窓1枚でも室温の安定感が変わります。

2階寝室|エアコンを切ると、1時間で元に戻る

施工前:ベランダに面した掃き出し窓。サッシは築年数を感じさせる状態でした

2階寝室の掃き出し窓は、幅1,630mm×高さ1,869mm。ベランダに面した大きな窓です。

ここでのお悩みは、冷暖房の「持続しなさ」でした。就寝前にエアコンで部屋を整えても、切って1時間ほどで元の室温に戻ってしまう。結局つけっぱなしにするしかなく、電気代と体調のどちらを取るか悩んでいらっしゃいました。

これは、部屋がせっかく整えた空気を保てていないサインです。温めた(冷やした)空気の熱が、窓から逃げ続けている状態でした。

2階書斎|窓際のデスクで、外の空気を直に受けていた

施工前:デスクを窓のすぐそばに置いており、外気の影響を受けやすい配置でした

書斎の窓は幅1,019mm×高さ1,074mm。デスクを窓のすぐそばに置いていらっしゃいました。明るくて作業しやすい配置ですが、その分だけ外気の影響を体で受け止めることになります。

夏は日射で頭のあたりが熱くなり、冬は手先が冷えてキーボードが打ちにくい。「集中が長く続かない」という体感の理由が、ご本人にもはっきりしていませんでした。

デスクの位置は窓から数十センチ。窓ガラス1枚を挟んだだけの距離で作業していたことになります。

ご提案内容・使用商品

1階と2階で、それぞれ最適な仕様を選びました。同じ「内窓」でも、窓の位置や求める性能によって中身を変えています。

商品名 ガラス仕様 枠色 箇所数
1階 YKK AP ウチリモ
引違い2枚建(Sグレード)
Low-Eニュートラル
透明3mm+アルゴンガス12mm+透明3mm
ダークブラウン 4箇所
2階 YKK AP ウチリモ
引違い2枚建(Sグレード)
Low-Eニュートラル
透明3mm+空気層12mm+透明3mm
カームブラック 8箇所

内窓は、なぜ温度ムラに効くのか

内窓とは、今ある窓の内側にもう1枚の窓を取り付ける工事です。窓と窓のあいだに空気の層ができます。この空気の層が、外の暑さ・寒さを室内に伝えにくくします。

魔法瓶をイメージすると分かりやすいかもしれません。外側と内側のあいだに空気の層があるから、中の温度が長く保たれます。窓もこれと同じ考え方です。

今回は1階に「アルゴンガス」を入れた仕様を選びました。アルゴンガスは空気より熱を伝えにくい気体です。家族が長く過ごすリビング・キッチンには、より高い性能を持たせています。

また、内窓は既存の窓との二重構造になるため、サッシのすき間からの空気の出入りも抑えられます。「エアコンを切るとすぐ戻る」という症状には、この密閉性が効きます。

施工内容とBefore→After

1階リビング|窓際に座っても、部屋の奥と体感が変わらない

施工後:ウチリモ(ダークブラウン)を設置。庭の眺めはそのままです

幅2.2mの大開口に、ウチリモを設置しました。窓際に「熱の関所」ができたことで、外気の影響が室内に届きにくくなります。

変化がいちばん分かりやすいのは、ソファに座ったときです。以前は窓際だけ空気の質が違いましたが、今は部屋の奥と同じ感覚で過ごせます。エアコンの設定温度を頻繁に変える必要もなくなりました。

ガラスはLow-Eタイプ(表面に薄い金属の膜をつけたガラス)ですが、ニュートラル色を選んでいるため、庭の緑の見え方はほとんど変わりません。

1階キッチン|開けなくても、こもらない

施工後:横長の小窓にもぴったり納まりました。既存の網入りガラスはそのまま活かしています

高さ431mmの横長窓にも、サイズを合わせて製作した内窓を設置しました。既存の網入りガラスはそのまま残し、その内側に新しい窓を追加しています。

窓からの熱の出入りが抑えられたことで、キッチンの室温が安定しました。以前のように「換気のために窓を開けたら、外の空気で室温が振り出しに戻る」ことがなくなり、換気扇だけで済む場面が増えたそうです。

小窓は工事の負担も軽く、費用も抑えられます。「効果が実感しやすい割に取り組みやすい箇所」として、優先度を上げてご提案しました。

2階寝室|切ってからの時間が、明らかに変わった

施工後:ウチリモ(カームブラック)を設置。既存サッシの色と自然に馴染みました

ベランダ側の掃き出し窓に、ウチリモを設置しました。枠色はカームブラックです。既存サッシの色に近いため、後から足したという違和感がありません。

いちばんの変化は、エアコンを切ってからの時間です。以前は1時間ほどで元の室温に戻っていたのが、就寝から朝までおおむね快適さが続くようになりました。つけっぱなしにする必要が減り、電気代の面でも安心して眠れるようになったとのことです。

2階書斎|窓際のデスクが、いちばん快適な席になった

施工後:デスクのすぐ横に内窓が入りました。作業スペースを移動する必要はありません

書斎にもウチリモを設置しました。デスクの位置は変えていません。

窓のすぐそばで作業しても、外気の影響を直に受けなくなりました。夏に頭のあたりが熱くなる感覚も、冬に手先がかじかむ感覚も和らいでいます。

「窓際は明るいけれど、快適ではない」というのは、多くのご家庭で見過ごされている感覚です。内窓を入れると、その席が家の中でいちばん気持ちのいい場所に変わります。

「うちも部屋によって効き方が違う」と感じたら

原因が窓にあるかどうかは、現地を見ればわかります。
お見積り・ご相談は無料です。まずはお気軽にどうぞ。

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費用・工期・補助金

施工箇所数 12箇所(1階4箇所・2階8箇所)
工事費用(税込) 1,184,700円
内訳 商品・取付施工費・搬入費を含む
(小計1,077,000円+消費税107,700円)
工期 1日間

活用した補助金

制度 想定補助額
【国】先進的窓リノベ2025事業 479,000円
【都】クールネット東京 313,000円
【区】杉並区 72,000円
補助金想定合計 864,000円
想定自己負担額 320,700円

※補助金額は申請時点での想定額です。実際の交付額は、審査結果・予算状況・申請時期により変動します。制度の併用可否や申請条件についても、最新の要件をご確認ください。当社が申請手続きをサポートいたします。

総額約118万円の工事に対し、補助金の想定合計は約86万円。自己負担は約32万円という試算になりました。国・都・区の3つの制度を組み合わせることで、12箇所という規模の工事が現実的な負担に収まっています。

お客様の声

最初は「2階が暑いから2階だけ」と思っていました。でも相談したら、1階のリビングも温度ムラが出ているとわかって。言われてみれば、窓際のソファだけ落ち着かないなと感じていたんです。

工事は2日で終わりました。家具を動かす手間もほとんどなく、こちらは見ているだけでした。小さいキッチンの窓まできれいに納まっていて、そこは正直びっくりしました。

今は階段を上がっても空気が変わらないんです。それが一番うれしい。夜、エアコンを切ってから朝まで持つようになったのも大きいですね。補助金の書類も全部お任せできたので、思っていたよりずっと気楽に進められました。

よくある質問

Q. 一部の部屋だけ内窓を入れても意味がありますか?

A. その部屋単体では十分に効果があります。ただし、家全体の温度差を解消したい場合は、まとめて施工するほうが結果が出やすいです。窓が1箇所でも残っていると、そこから熱が出入りし続けるためです。予算に合わせて優先順位を決めるご提案もできますので、ご相談ください。

Q. 網入りガラスの窓にも内窓は付けられますか?

A. 付けられます。今回のキッチンも既存は網入りガラスでした。既存の窓はそのまま残し、その内側に新しい窓を追加する工事です。既存ガラスを交換する必要はありません。

Q. 窓が小さい場所は、後回しでいいのでしょうか?

A. 部屋の広さに対して窓が小さくても、その部屋の室温の安定には確実に影響します。特にキッチンや洗面所のように区切られた空間では、小窓1枚の効果が体感しやすい傾向があります。費用も抑えられるため、優先度を上げてご提案する場合もあります。

Q. 内窓を付けると、窓の開け閉めが面倒になりませんか?

A. 開ける動作が1回増えるのは事実です。ただ、施工後は「そもそも開ける必要が減った」というお声を多くいただきます。室温が安定するため、温度調整のために窓を開ける場面が少なくなるためです。

Q. 補助金の申請は自分でやる必要がありますか?

A. 当社で申請手続きを代行いたします。国・都・区の制度はそれぞれ要件や申請時期が異なりますが、お客様に書類作成の負担がかからないよう進めます。制度は予算に達し次第終了するものもあるため、お早めのご相談をおすすめします。

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