杉並区の一軒家に、内窓を5か所取り付けました。お住まいは、ベッドも作業机も窓ぎわから動かせない間取りです。窓の前で過ごす時間がいちばん冷えて、冬は結露にも悩まれていました。家具の配置はそのままに、窓の側を変えています。和室は格子入りのガラスを選び、和の雰囲気を残しました。
ご相談内容
| 建物種別 | 一軒家 |
|---|---|
| エリア | 東京都杉並区 |
| 施工箇所 | 内窓5か所(1階和室2・1階ダイニング1・2階寝室2) この記事では、そのうち4か所をご紹介します。 |
| お悩み | ・ベッドや作業机を窓ぎわから動かせず、窓の前がいちばん冷える ・天井近くまである上下2段の窓で、上の段から冷えてくる ・加湿器を使うと、朝には窓がびっしょり結露する ・和室に新しい窓を足すと、部屋の雰囲気が変わってしまいそう |
| ご要望 | ・家具の配置は変えずに、窓ぎわを過ごしやすくしたい ・和室の雰囲気はそのまま残したい ・補助金を使って、費用を抑えたい |
施工前の状況
お住まいは、どの部屋も家具やお荷物が多いつくりです。ベッドや机は、窓ぎわに置くしかありませんでした。「家具を動かせないなら、窓のほうを変えたい」。これが今回のご相談の出発点です。
1階和室
施工前|ベッドのすぐ横にある、床までの大きな窓床まである大きな窓に沿って、ベッドが置かれていました。部屋の広さから、ベッドの位置は変えられません。
冬は、窓から冷たい空気が枕元へ降りてきます。窓ガラスで冷やされた空気は重くなり、床に向かって流れ落ちるためです。これを「コールドドラフト」といいます。夏は、すだれを下ろしても日ざしの熱が布団に届いていました。
内窓も考えたそうです。ただ、和室にアルミの窓をもう1つ足すと、部屋の雰囲気が変わってしまう。その不安から、先送りにされていました。
1階ダイニング
施工前|上下2段に分かれた、天井近くまである窓食卓のそばにある、天井近くまでの背の高い窓です。下の段は引き違い窓、上の段は小さな窓の2段に分かれています。
上の段は手が届かず、開けることもほとんどありません。暖房で暖まった空気は、天井のほうへ上がります。その空気が上の段のガラスで冷やされ、食卓に降りてきていました。「上の段まで何とかするのは無理だろう」と、あきらめていたそうです。
2階寝室(腰高窓)
施工前|窓のすぐ下に寝具を置いた腰高窓窓のすぐ下で休まれている寝室です。冬は空気の乾燥が気になり、加湿器を使っていました。
すると、朝には窓ガラスがびっしょり濡れています。垂れた水で、窓台の木も黒ずんでいきました。加湿を止めれば結露は減ります。でも、今度は空気がカラカラになる。「加湿か、結露か」の板ばさみが続いていました。
2階寝室(横長の腰高窓)
施工前|作業机をぴったり付けた横長の窓窓の前に作業机を置き、模型の塗装などの細かい手作業をされています。
冬は、窓からの冷気で手元が冷えます。塗料の乾き方も安定しません。湿気の多い日は、塗った面が白く曇ることもあります(「かぶり」と呼ばれる現象です)。そのため、作業できる日が限られていました。
塗料のにおいがあるので、換気も欠かせません。「窓が2重になったら、換気が面倒になるのでは」という心配もありました。
窓ぎわは、家の中でいちばん温度差が大きい場所
窓は、壁にくらべて熱を通しやすい場所です。冬は外の冷たさが、夏は日ざしの熱が、窓から室内へ伝わります。そのため窓のすぐそばは、部屋の真ん中と体感が大きく変わります。家具を窓から離せれば一番ですが、それが難しい家もあります。その場合は、窓そのものの性能を上げるのが近道です。
ご提案内容・使用商品
4か所とも、いまある窓の内側にYKK APの内窓「ウチリモ」を取り付けるご提案です。部屋の使い方に合わせて、ガラスを選び分けました。
| 設置場所 | 商品 | サイズ(幅×高さ) | ガラス仕様・色 |
|---|---|---|---|
| 1階和室 | YKK AP 内窓 ウチリモ 引違い2枚建て Sグレード・Lサイズ |
1,726×1,755mm | LowEスリ4mm+アルゴンガス層11mm+透明3mm 格子入りスリガラス 色:ナチュラル |
| 1階ダイニング | YKK AP 内窓 ウチリモ 引違い2枚建て Sグレード・Lサイズ |
1,683×2,166mm | LowE透明3mm+空気層12mm+透明3mm 透明ガラス 色:ナチュラル |
| 2階寝室(腰高窓) | YKK AP 内窓 ウチリモ 引違い2枚建て Sグレード・Mサイズ |
1,682×1,323mm | LowE透明3mm+空気層12mm+透明3mm 透明ガラス 色:ナチュラル |
| 2階寝室(横長の腰高窓) | YKK AP 内窓 ウチリモ 引違い2枚建て Sグレード・Sサイズ |
1,677×867mm | LowE透明3mm+空気層12mm+透明3mm 透明ガラス 色:ナチュラル |
上記は、この記事でご紹介する4か所です。実際の工事は計5か所です。1階和室の上部にある欄間窓(1,725×365mm)にも、下の窓と同じ格子入りスリガラスの内窓を取り付けています。
※「Sグレード」は、補助金の制度で使われる断熱性能の区分です。「L・M・Sサイズ」は、窓の大きさの区分です。
内窓のしくみ|いまある窓の内側に、もう1つ窓を足す
内窓は、いまある窓はそのままに、室内側にもう1つ窓を取り付ける工事です。2つの窓のあいだに空気の層ができ、外の暑さ・寒さが室内へ伝わりにくくなります。
今回の内窓は、ガラス自体も2枚重ねの「複層ガラス」です。2枚のうち1枚は、表面に薄い金属の膜がついた「Low-E(ローイー)ガラス」。熱を通しにくくするためのガラスです。
さらに、古いサッシのすき間も内窓がふさぎます。すき間から入りこむ冷気も減らせます。
部屋の使い方に合わせて、ガラスを選び分けました
1階和室|格子入りのすりガラス調
障子を思わせる格子の柄が入った、すりガラス調(表面がくもったガラス)の複層ガラスです。2枚のガラスのあいだには「アルゴンガス」が入っています。空気よりも熱を伝えにくいガスです。枠の色は明るい木の色合いの「ナチュラル」。柱や鴨居(引き戸の上にある横木)になじむ色を選びました。
1階ダイニング・2階寝室|透明のLow-E複層ガラス
いまの窓の明るさを変えないよう、透明のガラスにしました。2枚のガラスのあいだは空気の層です。枠の色は、和室と同じナチュラルでそろえています。
内窓で「変わること」と「変わらないこと」
変わること
・窓ぎわの冷え・暑さがやわらぐ
・ガラスの室内側が冷えにくくなり、結露が出にくくなる
・すき間から入る冷気が減る
変わらないこと
・部屋の湿度そのもの(加湿・除湿は、エアコンや加湿器の役目です)
・結露が完全にゼロになるわけではありません
・窓の開け閉めは、内窓といまの窓の2回になります(いまの窓の開け閉めは、これまでどおりできます)
施工内容とBefore→After
1階和室
After|格子入りすりガラスの内窓を設置格子の柄が入ったガラスで、障子のような落ち着いた見た目に仕上がりました。明るい木の色合いの枠も、和室の柱になじんでいます。「アルミの窓を足すと洋風になる」という心配は、ガラスと枠の色の選び方で解消できました。
ガラスは2枚重ねで、あいだにアルゴンガスが入っています。ガラスの室内側が冷えにくくなるので、枕元へ流れ落ちる冷気がやわらぎます。ベッドの位置は、これまでどおりです。
上の欄間窓にも、同じガラスの内窓を取り付けました。窓の面が上から下までそろい、部屋の印象がすっきりしています。
1階ダイニング
After|高さ2,166mmの内窓で上の段までまとめて覆うこの窓の内窓は、高さ2,166mmあります。上下2段に分かれた窓を、内窓1セットで上の段までまとめて覆いました。
「上の段だけ別に何とかしなければ」と考える必要はなくなりました。暖房の暖かい空気が、上の段のガラスで冷やされることも減ります。室内側は透明ガラスなので、ダイニングの明るさはこれまでどおりです。
内窓は、窓ごとに採寸してから作ります。そのため、天井近くまである窓にも合わせられます。ただし、作れる寸法には条件があります。窓の形によっては上下を分けることもあるので、現地で採寸してからご提案します。
2階寝室(腰高窓)
After|透明のLow-E複層ガラスの内窓を設置結露は、暖かく湿った空気が冷たいガラスにふれて、水に変わる現象です。内窓を付けると、ガラスの室内側が冷えにくくなります。そのため、同じように加湿しても水滴がつきにくくなりました。
朝、窓台に水が垂れていることも減りました。「加湿か、結露か」と迷わずに、冬を過ごせるようになっています。
なお、冷え込みの強い日は、内窓といまの窓のあいだに結露が出ることもあります。そのときは、ときどき内窓を開けて拭いていただくのがおすすめです。
2階寝室(横長の腰高窓)
After|作業机の配置はそのままで内窓を設置作業机の配置はそのままに、窓の側を変えました。手元のすぐ前にあった冷たいガラス面が、内窓で1枚へだてられます。窓ぎわの冷えがやわらぎ、エアコンで整えた部屋の状態も、窓ぎわで崩れにくくなりました。
換気が必要なときは、内窓といまの窓を両方開ければ、これまでどおり外の空気を入れられます。開け閉めは2回になりますが、いまの窓の使い勝手は変わりません。
費用・工期・補助金
| 施工箇所 | 内窓5か所(1階和室2・1階ダイニング1・2階寝室2) |
|---|---|
| 工事金額 合計 | 641,300円(税込) 製品・施工費・搬入費を含みます |
| 工期 | 4時間 ※現場の状況・搬入経路により変わります。いまある窓の内側に取り付ける工事で、壁や床を壊さないため、部屋が長期間使えなくなることはありません。 |
| 補助金(想定額) | 国/先進的窓リノベ事業 230,000円 都/クールネット東京 151,000円 合計 381,000円 |
| 自己負担(想定額) | 260,300円 |
※制度の名称・内容・補助額・受付期間は、年度ごとに変わります。予算の上限に達すると、受付が終了します。
※区市町村の補助金は、自治体ごとに有無や条件が異なります。今回のお見積りには含まれていません。
※国・都の補助金の申請は、当社で代行いたします。
お客様の声
どの部屋も物が多くて、ベッドや机を窓から離せないのが悩みでした。家具がこんなに窓に近いと、内窓は難しいだろうと半分あきらめていたんです。
和室は、障子のような格子のガラスにしてもらいました。部屋の雰囲気がそのまま残って、うれしいです。ダイニングの背の高い窓も、上の段までまとめて付けられると聞いて驚きました。
冬に加湿器をつけても、朝の窓がびしょびしょにならなくなりました。2階の机で作業する時間も長くなった気がします。補助金の手続きまでお任せできて、助かりました。
よくある質問
Q1. 窓の前にベッドや机があっても、内窓は付けられますか?
A. はい、付けられます。完成後も家具を窓ぎわに置いたまま使えます。ただし、工事の当日は窓の前に作業スペースが必要です。家具の移動が難しい場合は、お見積りの際にご相談ください。壁や床を壊す工事ではないので、工事が終わればすぐに元どおりお使いいただけます。
Q2. 和室に内窓を付けると、洋風に見えてしまいませんか?
A. 枠の色とガラスの柄で、和室になじませられます。今回は、明るい木の色合いの枠と、格子の柄が入ったすりガラス調のガラスを選びました。柱や鴨居の色、部屋の明るさを見ながら、現地でご提案します。
Q3. 内窓を付ければ、結露はなくなりますか?
A. 結露は出にくくなりますが、完全にゼロにはなりません。内窓はガラスの室内側を冷えにくくするもので、部屋の湿度そのものは下げません。加湿のしすぎを控え、ときどき換気をすると効果が長続きします。冷え込みの強い日は、内窓といまの窓のあいだに結露が出ることもあります。
Q4. 天井近くまである窓や、上下2段に分かれた窓にも付けられますか?
A. 多くの場合、付けられます。内窓は窓ごとに採寸してから作るためです。今回のダイニングでは、高さ2,166mmの内窓1セットで上の段までまとめて覆いました。ただし、作れる寸法には条件があり、窓の形によっては上下を分けてお作りします。現地で採寸してからご案内します。
Q5. 補助金の申請は、自分でしないといけませんか?
A. 国の「先進的窓リノベ事業」と、東京都の「クールネット東京」の申請は、当社で代行します。補助額は窓の大きさや性能で変わり、審査の結果で確定します。制度の内容は年度ごとに変わるので、最新の条件はお問い合わせください。
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荒井硝子は、東京・杉並で創業68年の硝子・窓リフォーム会社です。
YKK AP アイテム販売コンテスト2025 最優秀賞(全国1,000店舗中)
国家資格「硝子施工1級技能士」在籍/自社施工/補助金の申請も代行
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